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【徳島市編】10年以上放置していた空き家を売却できた事例

徳島市における、「10年以上放置していた空き家の売却」について、事例形式で3つご紹介します。
※実際の関係者や物件が特定できないように、複数の事実を改変・翻案してまとめた内容になります。

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1.西宮市にお住まいのA様が、「相続後に放置していた築64年の古い実家を、補助金で更地にして売却した事例」

1.西宮市にお住まいのA様が、「相続後に放置していた築64年の古い実家を、補助金で更地にして売却した事例」

お客様の相談内容

売却物件 概要
所在地 徳島市津田本町 種別 土地
面積 188.12㎡ 成約価格 620万円
間取り その他 築64年の家を解体
相談にいらしたお客様のプロフィール

A様は西宮市にお住まいの60代のお客様です。
10年前にお父様が亡くなられた際、築年数の経った実家を相続されました。

A様自身は結婚されたのちにご実家を離れ、西宮市に住まわれていたので使い道がありませんでした。
ただ当時不動産会社に相談したところ、築古であることから解体を進められたためA様は解体費用が貯まるまでは放置するしかないと判断して放置していました。

しかし、数年前に起きた台風や大雪によって空き家の損傷が目立つようになり、倒壊のリスクを感じたため売却を検討されています。

解決したいトラブル・課題

課題
ずっと一戸建てのまま放置していた状態の悪い空き家を売却したい。

倒壊のリスクを感じたので、実家の処分を決めたもののA様は解体費用の用意がまだないため、不動産会社に売却方法を相談することにしました。

不動産会社の探し方・選び方

普段は兵庫県にいらっしゃるA様は、徳島市にあるご実家に合ったアドバイスをもらえるように地域の事情に詳しそうな不動産会社をインターネットで検索されました。
出てきたホームページの中で

  • 県内でトップクラスの売却実績があると書かれていた
  • ビデオ通話やLINEトークでの相談を受け付けている

ことに惹かれて、相談する不動産会社を決められました。

A様の「トラブル・課題」の解決方法

A様のご相談を受けて、ご実家の状態を確認させていただいたところ確かにしばらく放置されていたことや、台風や大雪の影響によって倒壊リスクが高い状態であることが分かりました。

ただ立地としては小学校や中学校に近く、解体をして更地にすれば売れる可能性が高い場所でした。
そこで自治体の補助金を利用しながら解体して、更地にしてから売却することを提案させていただきました。

1. 空き家を更地にする際に使える補助金

更地にするには解体費用がかかりますが、多くの自治体では空き家解体のための補助金制度が用意されています。
A様のご実家がある徳島市には「危険廃屋解体支援事業」という制度があり、補助の対象となるのは

  • 放置されたままになっている危険な住宅
  • 解体・撤去などに関し、そのほかの助成交付金を受けていない建築物
  • 所有者などに市税の滞納がない建築物

などです。最大30万円の補助金を受けることができます。

ただ補助金の支給を受けるには厳格な要件があるため、すべての申請者が補助金を受け取れるわけではありません。

参考:徳島市役所建築指導課「危険廃屋解体支援事業について」

2. 徳島市における「解体支援の補助金」を受ける流れ

徳島市の「危険廃屋解体支援事業」という制度を利用する大まかな流れは、以下です。
※令和6年度の場合

【徳島市における「解体支援の補助金」を受ける流れ】

  • 1. 徳島市役所の建築指導課に問い合わせて相談をする
  • 2. 事前調査が行われる
  • 3. 事前調査後、所有者が解体業者を選ぶ
  • 4. 解体業者から見積もりの掲示を受ける
  • 5. 補助金の交付申請をする
  • 6. 市税の納付確認や現地調査を経て、交付決定が決まる
  • 7. 解体工事の着工、完了後報告書の提出
  • 8. 完了報告書の審査
  • 9. 請求書の提出と受付
  • 10. 審査
  • 11. 補助金の受領

引用:徳島市役所建築指導課「徳島市危険廃屋解体支援事業の流れ」

今回のA様は市役所に相談、調査を経て補助金をもらえることが決まりました。

3.「結果」

A様は徳島市の補助金制度を利用して、解体を無事に終えることができました。

解体を終えた後、弊社を通して更地として売却活動を始めた結果、約4か月で買い手が見つかりました。
A様は倒壊リスクがあったご実家を手放すことができ、補助金によって元の値段よりも安く解体ができたことに大変喜ばれていました。

2.徳島市にお住まいのN様が、「放置していた空き家の家財道具の処分を専門業者に依頼して、売却できた事例」

2.徳島市にお住まいのN様が、「放置していた空き家の家財道具の処分を専門業者に依頼して、売却できた事例」

お客様の相談内容

売却物件 概要
所在地 徳島市八万町川南 種別 一戸建て
建物面積 68.56㎡ 土地面積 103.77㎡
築年数 54年 成約価格 570万円
間取り 3DK その他 家財道具多数あり
相談にいらしたお客様のプロフィール

徳島市にお住まいの60代女性のお客様です。
N様は12年前お母様のご逝去により、徳島市にあるご実家を相続しました。

N様は既に徳島市内の別の住宅で家族と暮らしているため実家を使用する事はありませんでした。

解決したいトラブル・課題

課題
相続した実家に家財道具が多数残っており、放置していた。
遺品を処分して、売却したい。

相続した一戸建てを売却しようと考えていましたが、実家にはお母様が長年使用していた家財道具や遺品が多く残っていたため、これらをどう処分するかが課題となり放置していました。

しかしインターネットのニュースサイトで、「空家等対策の推進に関する特別措置法(空家特措法)」が一部法改正されたことにより空き家を放置したままだと、固定資産税が6倍になる恐れがあるという記事を目にして、処分を決意しました。

自身で処分する時間や手間を考えると、不動産売却の前に専門業者に依頼する必要があると感じています。

不動産会社の探し方・選び方

N様は自宅や相続したご実家が徳島市内にあるため、相談しやすい場所にあり地域に詳しい不動産会社を探しました。

実際に徳島市内にある不動産会社を何社か訪れ、

  • 相続の相談実績が多く、安心感がある
  • ごみ屋敷同然のケースにも対応したことがある

といったことを重視して、依頼する不動産会社を選びました。

N様の「トラブル・課題」の解決方法

家財道具や遺品が残ったままの物件は、内覧に来た買主にとってマイナスの印象を与えることが多いです。
物件の広さや状態を正確に把握しづらく、購入をためらう原因にもなります。
また、売却価格にも影響を及ぼし、適正価格よりも低くなってしまう可能性があります。

そのため、残置物を処分することは、相続物件をスムーズに売却するための重要なステップです。

そこで、まずN様には専門業者に依頼して、家財道具処分を行う具体的な流れについてご説明しました。

1. 家財道具処分の流れと注意点

不動産を売却する前に家財道具を処分する場合は、以下のような手順で進めます。

【家財道具処分の流れと目安】

流れ 目安
1. 専門業者に相談・見積もり依頼
2. 処分の日程を決定 ここまで約1週間
3. 家財道具の処分を実施 1~3日程度

一般的には上記の流れに沿って、家財道具の処分と不動産売却を進めていきます。
N様には、信頼できる遺品整理業者を紹介し、家財道具の処分を依頼しました。
その結果、わずか2日で実家の整理が完了し、売却準備が整いました。

2. 放置していた空き家をスムーズに売却するポイント

長期間放置された空き家は、売却前にさまざまな問題を解決する必要があります。
大きく分けて以下のポイント3つに注意することで、スムーズに売却を進めることができます。

・建物の状態確認と必要な修繕

長期間放置された建物は、老朽化や破損が進んでいる可能性があります。
売却前に建物の状態を確認し、必要な修繕を行うことが重要です。
特に屋根や外壁の補修、雨漏りの防止、配管の点検などを専門業者に依頼して実施します。

・庭や外構の整備

空き家の庭や外構が荒れている場合、見た目の印象が悪くなります。
庭木の剪定や草刈り、外構の清掃を行い、外観を整えることで、買主に良い印象を与えます。

害虫や害獣の駆除

放置された空き家には害虫や害獣が住み着いていることがあります。
専門業者に依頼して害虫駆除や害獣対策を行い、物件の安全性を確保します。

3.「結果」

遺品整理が終わった後建物の状態確認と必要な修繕を行い、庭や外構の整備、害虫駆除なども実施しました。
その後、4か月で買主が見つかり、無事に売却が成立しました。

N様は、専門業者の迅速な対応と弊社の丁寧なサポートに大変満足されており、家財道具の処分と不動産売却がスムーズに進んだことに感謝の意を表されました。

3. 徳島市にお住まいのM様が、「徳島市で長年放置して、行政代執行の戒告を受けた実家を買取してもらった事例」

3. 徳島市にお住まいのM様が、「徳島市で長年放置して、行政代執行の戒告を受けた実家を買取してもらった事例」

お客様の相談内容

売却物件 概要
所在地 徳島市中昭和町 種別 土地
面積 165.37㎡ 成約価格 500万円
間取り その他 古家付き
相談にいらしたお客様のプロフィール

徳島市にお住まいの60代女性のお客様です。
ご両親が亡くなった後に徳島市にある実家を相続しましたが、長年放置していたため、行政から戒告を受けました。
M様はすでに別の場所に自宅を持っており、相続した実家を売却することを考えています。

解決したいトラブル・課題

課題
長年放置していた実家が行政からの戒告を受け、早急に対応が必要なため、迅速に家の処分をしてくれる不動産会社を探している。

M様は相続した実家に住む予定がなく、放置状態が続いた結果、行政からの戒告を受けてしまいました。
行政代執行のリスクを避けるために、迅速に対応してくれる不動産会社を見つけることが急務です。
不動産の知識もなく、手続きや必要な対応について不安があるため、親身になってサポートしてくれる不動産会社を探しています。

不動産会社の探し方・選び方

M様の自宅や相続した実家が徳島市内にあるため、地元に根差した地域に詳しい不動産会社に相談しようと決めました。

インターネットで徳島市内にある不動産会社をいくつか調べた中で

  • 他社でなかなか売れない物件の取り扱いもしてくれる
  • 迅速に査定を行ってくれる

といったことに魅力を感じて、依頼する不動産会社を選びました。

M様の「トラブル・課題」の解決方法

行政代執行の戒告を受けて、初めて不動産売却の相談に訪れる方は多いです。
不安に思われているM様のために、行政代執行の内容とそれに対する対応策を丁寧に説明させていただきました。

1. 行政代執行とは

「行政代執行」とは、所有者が義務を履行しない場合に、行政が代わってその義務を履行する手続きを指します。
例えば、長期間放置されて危険な状態の建物や雑草が生い茂る土地などが対象となります。
所有者に対して戒告が行われ、その後も改善が見られない場合、行政が代わって必要な処理を行います。

2. 行政代執行されてしまった場合のリスク

行政代執行が実行されると、以下のようなリスクが発生します。

【行政代執行されてしまった場合のリスク】

費用負担:行政が代行して行った作業の費用は、所有者に全額請求されます。
信用の低下:行政代執行の履行は、所有者の信用を低下させ、今後の不動産取引において不利になる可能性があります。
強制執行のリスク:費用を支払わない場合、財産の差し押さえなどの強制執行が行われる可能性があります。

3. 行政代執行が行われる流れ

行政代執行の手続きは大まかに以下の流れで、進行します。

【行政代執行が行われる流れ】

① 戒告の通知:行政から所有者に対して、問題点の改善を求める戒告が通知されます。
改善指導:戒告に従い、所有者が問題を改善するための指導やアドバイスが行われます。

② 最終通告:改善が見られない場合、最終通告が行われ、期限内に対応しないと行政代執行が実行されることが通知されます。

③ 行政代執行の実行:最終通告後も対応がない場合、行政が代わって必要な処理を行います。これに伴う費用は所有者に請求されます。

戒告を受けていたため、M様には迅速な対応が必要でした。

4.「結果」

M様のご実家は、コンビニや病院、スーパーが近い場所にあり、駅までの道のりも徒歩8分と需要の高い立地でしたので、弊社から解体を行った上で仲介による売却か、古家付きの土地として弊社での買取のご提案させていただきました。

M様は金額よりも手間を減らしたいと買取を選ばれ、弊社で買取の手続きを行い、M様は無事にご実家を売却されました。
行政代執行のリスクを回避し、迅速に売却が完了したことで、M様は安心して新たな生活に踏み出すことができました。