不動産売却の背景
今回の事例では、A様が定年退職を控え、老後の生活設計の一環として戸建て住宅の売却を決断されました。 A様は、長年住み慣れた一戸建てではありますが、維持管理の負担や将来的な健康面での不安を考慮し、より利便性が高く管理の楽な住環境への住み替えを希望されていました。当社では、A様の老後生活プランに合わせた適切な売却提案と、安心して暮らせる新居選びまでトータルサポートし、充実したセカンドライフの実現をお手伝いすることができました。
このように、定年退職や老後生活を見据えた住み替えは、人生の重要な選択となります。A様は、複数の不動産会社に相談した結果、当社のシニア世代に寄り添ったサポート体制に信頼を寄せ、売却を依頼してくださいました。
売却物件 概要
※表は左右にスクロールして確認することができます
| 項目 | 内容 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 物件種別 | 一戸建て | 所在地 | 徳島市国府町 |
| 築年数 | 28年 | 建物面積 | 125.86㎡ |
| 土地面積 | 215.48㎡ | 間取り | 5LDK |
| 売却価格 | 1,850万円 | 売却時期 | 2024年10月 |
| 売却期間 | 相談から約8週間で売却完了 | その他 | 庭付き、駐車場3台分 |
相談にいらした お客様のプロフィール
今回、あおの不動産にご相談いただいたのは、徳島市にお住まいの60代前半のご夫婦、A様です。A様は地元の製造業で長年管理職として勤務され、あと1年で定年退職を迎える予定でした。
A様ご夫婦には3人のお子様がいらっしゃいましたが、全員が県外で独立して生活されています。28年前に建てた5LDKの戸建て住宅は、子育て時代には最適な住まいでしたが、今では夫婦二人には広すぎる上、建物の老朽化も進んでいました。
特に気になっていたのは、庭の手入れや家の維持管理の負担でした。週末のほとんどを庭の草むしりや家のメンテナンスに費やす生活に疲れを感じるようになり、「このまま年を重ねて、本当に管理していけるのか」という不安が大きくなっていました。
また、A様は近年、膝の痛みを感じるようになり、将来的に階段の上り下りが困難になる可能性も考慮する必要がありました。「元気なうちに、老後を安心して暮らせる住まいに移りたい」とA様は話されていました。
A様の 不動産会社の探し方・選び方
A様は、定年退職後の生活設計について考える中で、住まいの問題が重要なテーマであることに気づかれました。まずは地域の不動産情報誌を手に取り、その後インターネットでも「徳島市 老後 住み替え 不動産売却」というキーワードで検索されました。
A様が特に重視された点は、以下の3点です。
- シニア世代の住み替えについて豊富な経験と知識があること
- 老後生活に適した住まい選びについてアドバイスをもらえること
- 売却から住み替えまで、長期的な視点でサポートしてくれること
あおの不動産のホームページで「シニア世代の住み替えサポート実績」を確認されたA様は、お電話でご相談をされました。担当者がA様の将来への不安や希望を丁寧にお聞きし、老後生活を見据えた住み替えのメリットについて具体的に説明したところ、「同じような立場の人の気持ちを理解してくれている」と感じられ、対面での相談をご予約いただきました。
A様の 解決したいトラブル・課題
A様が抱えていた課題は、以下の3点です。
- 広すぎる住宅の維持管理負担の軽減
- 老後の生活に適したバリアフリーで利便性の高い住環境への移行
- 定年退職後の収入減少を見据えた経済的な生活設計
最も大きな課題は、5LDKという広い戸建て住宅を夫婦二人で維持管理する負担でした。庭の手入れ、外壁や屋根のメンテナンス、固定資産税など、維持費が年々重くなり、定年後の収入減少を考えると不安が募っていました。
また、A様の膝の痛みや、将来的な健康面での不安を考慮すると、2階建ての住宅よりも平屋や低層階のバリアフリー物件が望ましいと考えていらっしゃいました。さらに、車の運転ができなくなった場合でも、徒歩や公共交通機関で病院やスーパーにアクセスできる立地が必要でした。
加えて、定年退職後は年金生活となるため、住居費を抑えながらも、趣味や旅行を楽しむための資金的余裕を持ちたいというご希望もありました。売却で得た資金を老後資金として有効活用したいとお考えでした。
A様の「トラブル・課題」の解決方法
あおの不動産では、A様が抱える課題を解決するために、以下のステップで売却活動をサポートしました。
- ポイント1老後生活を見据えたライフプランニングの提案
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まず、A様ご夫婦の現在の生活状況と将来への希望を詳しくお聞きしました。定年後の収入予定、健康状態、趣味や生きがい、お子様やお孫様との関わり方など、多角的な視点からライフプランを整理しました。
現在の住宅の年間維持費(固定資産税、光熱費、修繕費など)と、想定される新居の住居費を詳細に比較分析し、住み替えによって年間約80万円の負担軽減が可能であることをお示ししました。また、売却で得られる資金を老後資金に組み込むことで、より安心した老後生活が送れることを具体的な数字でご説明しました。
- ポイント2築年数を考慮した適正価格での査定
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A様の住宅は築28年と比較的古い建物でしたが、土地の広さや立地条件を評価すると、十分な資産価値がありました。建物の老朽化は進んでいるものの、A様が定期的にメンテナンスを行ってこられたため、築年数の割には状態が良好でした。
査定では、土地の価値を中心に評価し、1,900万円という売り出し価格を設定しました。建物の状態や周辺の取引事例を踏まえ、A様にとって納得のいく価格設定について丁寧に説明し、ご理解いただきました。
- ポイント3ファミリー層をターゲットにした販売戦略
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5LDKという広い間取りと庭付きという特徴を活かし、子育て世帯をメインターゲットとして販売戦略を展開しました。特に、郊外の落ち着いた環境で子育てをしたいと考えるファミリー層にアピールするため、周辺の教育施設や公園などの生活環境についても詳しく情報提供しました。
また、リノベーション前提で物件を探している購入希望者にも訴求できるよう、間取りの柔軟性や土地の広さを強調した広告を作成しました。販売開始から約5週間で複数の内覧希望があり、若いご家族から購入希望をいただきました。
- ポイント4購入者との条件交渉と適切な価格調整
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購入希望者は30代のご夫婦で、お子様2人を伸び伸びと育てられる環境を探していらっしゃいました。建物は古いものの、リノベーションによって理想の住まいに作り変えることができると判断され、強い購入意向を示されました。
最初のオファーは1,750万円でしたが、A様のご希望と購入者の予算を調整しながら丁寧に交渉を進め、最終的に1,850万円で売買契約が成立しました。A様も「大切にしてきた家を、また家族の笑顔で満たしてもらえると思うと嬉しい」と、購入者のご家族に好感を持たれていました。
- ポイント5老後生活に適した新居探しと総合サポート
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A様ご夫婦の新居探しでは、バリアフリー、利便性、管理の楽さという3つの視点を重視しました。徳島市中心部の築浅マンションを中心に、複数の物件をご案内しました。
最終的にA様が選ばれたのは、徳島駅から徒歩12分、築10年の3階建てマンションの1階部分です。2LDKでコンパクトながら機能的な間取りで、エレベーター完備、各所にバリアフリー設計が施されています。また、近隣には総合病院やスーパー、郵便局、銀行などが徒歩圏内にあり、老後の生活に必要な施設が揃っています。
さらに、売却代金の活用方法についても、提携のファイナンシャルプランナーをご紹介し、老後資金としての効果的な運用方法についてアドバイスを受けていただきました。
結果・その後について
A様の戸建て住宅の売却は相談開始から約8週間で無事完了しました。最終的な売却価格1,850万円で、住宅ローンは既に完済されていたため、諸費用を差し引いても約1,700万円の手元資金を確保することができました。
売却完了の2ヶ月後、A様ご夫婦は徳島市中心部の新しいマンションに引っ越しされました。1階のバリアフリー物件で、段差もなく、A様の膝への負担も大幅に軽減されました。また、マンションは管理組合がしっかりしており、共用部分の清掃や維持管理も行き届いているため、以前のような負担がなくなりました。
A様は「庭の手入れや家のメンテナンスから解放され、休日を自分たちの好きなことに使えるようになりました。駅が近いので、映画を見に行ったり、友人と食事をしたりする機会も増えました」と話されています。
奥様も「お掃除が楽になって、毎日の生活がとても快適です。病院やスーパーが近いので、歩いて行けるのが本当に便利。以前は車がないと何もできなかったので、この変化は大きいです」と新生活を満喫されています。
売却で得た資金の一部は老後資金として運用し、残りは趣味の旅行や孫への贈り物に使っているとのことです。A様ご夫婦は年に数回、国内旅行を楽しまれており、「経済的な余裕ができたことで、本当にやりたかったことができるようになった」とおっしゃっています。
定年退職から半年後にお会いした際、A様は「元気なうちに住み替えをして本当に良かった。今の住まいなら、健康に不安が出てきても安心して暮らせます」と笑顔で話されていました。
売主様の声・感想
あおの不動産さんには、私たち夫婦の老後生活を真剣に考えていただき、本当に感謝しています。最初は長年住んだ家を手放すことに迷いもありましたが、将来のことを考えると今が最適なタイミングだと背中を押していただけたことで、決断することができました。
売却価格についても、築28年という古い家でしたが、土地の価値をしっかりと評価していただき、想定していた以上の金額で売却することができました。また、購入していただいた若いご家族が、この家で新しい家族の歴史を作ってくださると思うと、とても嬉しい気持ちになりました。
新居探しでは、私たちの細かい要望にも親身に対応していただきました。バリアフリーであること、病院やスーパーが近いこと、管理が楽であることなど、老後生活に必要な条件を全て満たす物件を見つけていただき、本当に感謝しています。
引っ越してから半年以上経ちますが、毎日快適に過ごしています。庭の手入れや家の修繕に追われることもなくなり、夫婦で趣味を楽しむ時間が増えました。老後の生活を考えて住み替えを検討されている方には、元気なうちに行動することをお勧めします。あおの不動産さんなら、きっと最適な提案をしていただけると思います。
担当者より
A様のケースは、定年退職を控えた方が老後生活を見据えて行う、非常に計画的で前向きな住み替え事例でした。多くのシニア世代の方が同様の悩みを抱えながらも、なかなか行動に移せない中、A様ご夫婦は早めに決断され、理想的なタイミングで住み替えを実現されました。
初回のご相談では、A様ご夫婦が長年住み慣れた家を手放すことへの迷いと、将来への不安の両方を抱えておられることが伝わってきました。そこで、現在の維持費と将来の住居費の比較、健康面での不安への対応、経済的な安心感の確保など、多角的な視点から住み替えのメリットをお示ししました。
売却活動では、築年数が古い物件でしたが、土地の価値と立地条件をしっかりと評価し、適正価格での売却を実現できました。また、購入者がA様の家を大切にしてくださるご家族だったことも、A様にとって大きな喜びとなったようです。
新居探しでは、バリアフリー、利便性、管理の楽さという、老後生活に必要な要素を全て満たす物件をご提案できました。引っ越し後のA様ご夫婦の満足そうな表情を拝見すると、お手伝いさせていただいて本当に良かったと感じています。
あおの不動産では、シニア世代の住み替えについて豊富な経験とノウハウを持っております。定年退職、健康面での不安、維持管理の負担など、様々な理由で住み替えをご検討の方は、ぜひ早めにご相談ください。元気なうちに、安心して暮らせる住まいへの住み替えをサポートいたします。