不動産売却の背景
今回の事例では、A様が離婚に伴う財産分与として、共有名義の戸建て住宅の売却を進められました。 A様は、離婚協議の中で不動産の処分方法について検討され、売却による現金化が最も公平で現実的な解決策であると判断されました。当社では、デリケートな状況に配慮しながら、適切な価格での売却と円滑な財産分与手続きをサポートし、A様の新しいスタートを応援することができました。
このように、離婚による財産分与が必要なお客様にとって、適切な不動産売却は重要な解決手段となります。A様は、複数の不動産会社に相談した結果、当社の誠実な対応と専門的なサポート体制に信頼を寄せ、売却を依頼してくださいました。
売却物件 概要
※表は左右にスクロールして確認することができます
| 項目 | 内容 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 物件種別 | 一戸建て | 所在地 | 徳島市八万町 |
| 築年数 | 8年 | 建物面積 | 96.84㎡ |
| 土地面積 | 176.55㎡ | 間取り | 3LDK |
| 売却価格 | 2,280万円 | 売却時期 | 2024年11月 |
| 売却期間 | 相談から約6週間で売却完了 | その他 | 駐車場2台分 |
相談にいらした お客様のプロフィール
今回、あおの不動産にご相談いただいたのは、徳島市にお住まいの40代女性、A様です。A様は地元の企業で事務職として勤務されており、8年前にご主人と共にマイホームを購入されました。
A様にはお子様はおらず、ご夫婦二人で生活されていましたが、価値観の違いから関係が悪化し、話し合いの結果、離婚することになりました。離婚は協議離婚で進められ、財産分与についても話し合いで解決する方向で進んでいました。
最大の課題は、住宅ローンが残る戸建て住宅の処分方法でした。物件は夫婦の共有名義となっており、住宅ローンも連帯債務として組んでいたため、離婚後の処理方法について慎重な検討が必要でした。
「お互いが納得できる形で、新しいスタートを切りたい」というA様は、感情的にならず、冷静に問題解決を図ろうとされていました。
A様の 不動産会社の探し方・選び方
A様は、離婚問題に詳しい弁護士からのアドバイスもあり、「離婚 財産分与 不動産売却」というキーワードでインターネット検索を行い、複数の不動産会社の情報を収集されました。デリケートな問題であるため、信頼できる会社選びを慎重に進められました。
A様が特に重視された点は、以下の3点です。
- 離婚に伴う不動産売却の経験があり、適切なアドバイスができること
- プライバシーを守り、秘密厳守で対応してくれること
- 感情的な配慮をしながら、中立的な立場でサポートしてくれること
あおの不動産のホームページで「財産分与に関する不動産売却サポート」の記載を確認されたA様は、まず電話でご相談をされました。担当者が丁寧にお話をお聞きし、離婚による不動産売却の流れや注意点について説明したところ、「親身になって話を聞いてもらえて安心した」とのお言葉をいただき、面談のお約束をいただきました。
A様の 解決したいトラブル・課題
A様が抱えていた課題は、以下の3点です。
- 共有名義の住宅を公平に財産分与するための売却実行
- 住宅ローンの残債処理と連帯債務の解消
- 元ご主人との調整を円滑に進めながらの売却手続き
最も重要な課題は、夫婦共有名義の不動産を公平に分割することでした。物件を一方が引き取る方法も検討されましたが、住宅ローンの残債が約1,800万円あることや、一方だけでは住宅ローンの返済が困難であることから、売却による現金化が最適と判断されていました。
また、住宅ローンが連帯債務となっているため、離婚後も法的には両者に返済義務が残ることになります。売却により完済し、この問題を根本的に解決したいとお考えでした。
さらに、元ご主人との関係が良好とは言えない状況で、売却に関する各種の調整や手続きをスムーズに進める必要がありました。感情的な対立を避けながら、冷静に問題解決を図りたいというのがA様のご希望でした。
A様の「トラブル・課題」の解決方法
あおの不動産では、A様が抱える課題を解決するために、以下のステップで売却活動をサポートしました。
- ポイント1離婚に伴う不動産売却の法的整理と準備
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まず、A様の状況を詳しくお聞きし、共有名義の不動産売却に必要な手続きや注意点について説明しました。離婚協議書に不動産の処分方法を明記する必要があることや、売却時の諸費用の負担方法、売却代金の分配比率なども事前に取り決めておく必要があることをアドバイスしました。
また、住宅ローンの残債状況を正確に把握するため、金融機関から残高証明書を取得し、売却により完済可能かどうかを確認しました。査定の結果、物件価値が住宅ローン残債を上回ることが判明し、売却による解決が現実的であることを確認できました。
- ポイント2中立的な立場での査定と価格設定
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離婚による売却では、どちらか一方に有利になるような価格設定は避ける必要があります。そのため、複数の査定方法を用いて客観的な市場価値を算出し、2,350万円という適正な売り出し価格を設定しました。
査定結果については、A様と元ご主人の両方に同じ資料をお渡しし、価格設定の根拠を透明性を持って説明しました。また、売却活動の進捗についても、双方に定期的に報告することで、公平性を保ちながら進めることを約束しました。
- ポイント3プライバシーに配慮した売却活動
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離婚による売却であることは、近隣の方々に知られたくないというA様のご希望がありました。そのため、広告や販売活動では「転勤のため」という理由で統一し、内覧の際も売却理由について詳しく説明しないよう配慮しました。
また、内覧の日程調整では、A様と元ご主人が鉢合わせしないよう、事前に双方のスケジュールを確認し、別々の日程でご都合を合わせていただきました。内覧当日は当社スタッフが立ち会い、購入希望者への対応も代行することで、A様の負担を軽減しました。
- ポイント4購入者との交渉と契約手続きの円滑化
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販売開始から約3週間で複数の購入希望者から引き合いがあり、その中から最も条件の良い購入者との交渉を進めました。最終的に2,280万円で売買契約が成立し、住宅ローンの完済に十分な金額を確保することができました。
契約手続きでは、共有名義者である元ご主人の署名・捺印も必要なため、事前に必要書類や手続きの流れを整理し、双方に分かりやすく説明しました。また、契約日当日も感情的な対立を避けるため、時間をずらして来社していただくなど、細かな配慮を行いました。
- ポイント5売却代金の分配と新生活のサポート
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売却が完了した後は、住宅ローンの完済手続きを行い、残った売却代金を離婚協議書に基づいて適正に分配しました。A様の取り分は約240万円となり、新生活のスタート資金として活用していただくことができました。
また、A様の新しい住まい探しについてもサポートし、職場に近く、家賃が適正な賃貸物件をいくつかご紹介しました。A様は最終的に、徳島市内の2LDKのアパートに入居され、新しい生活を始められました。一人暮らしに適したコンパクトな住まいで、家計の負担も軽減されたとご満足いただいています。
結果・その後について
A様の住宅売却は相談開始から約6週間で無事完了しました。最終的な売却価格2,280万円で住宅ローン残債1,800万円を完済でき、諸費用を差し引いても約240万円の手元資金を確保することができました。
売却完了後、A様は徳島市内の賃貸アパートに引っ越され、新しい生活をスタートされました。一人暮らしは初めての経験でしたが、「自分のペースで生活できることが何より嬉しい」と話されています。
A様の新しい住まいは職場から徒歩15分の好立地で、通勤が便利になりました。また、家賃も以前の住宅ローン返済額より大幅に安く、経済的な余裕も生まれました。売却で得た資金の一部は新生活の準備費用に充て、残りは将来のための貯蓄として大切に管理されています。
A様は現在、仕事にも集中でき、休日には友人と過ごす時間も増えたとのことです。「離婚は辛い経験でしたが、住宅の問題がスムーズに解決できたおかげで、前向きに新生活を始めることができました」と振り返っておられます。
売却から半年後にお会いした際、A様は「あの時、冷静に売却を進めることができて本当に良かった。新しい環境で、自分らしい生活ができています」と笑顔で話されていました。将来的には、経済的な基盤を固めた上で、再び住宅購入も検討したいとおっしゃっています。
売主様の声・感想
あおの不動産さんには、非常にデリケートな状況の中で、最後まで親身にサポートしていただき、心から感謝しています。離婚という辛い状況で、さらに住宅の処分まで考えなければならない時期に、冷静で的確なアドバイスをいただけたことが、どれほど心の支えになったかわかりません。
特に感謝しているのは、元主人との調整を含めて、中立的な立場でサポートしていただいたことです。感情的になりがちな状況でしたが、担当者の方が常に冷静で公平な対応をしてくださったおかげで、トラブルなく売却を完了することができました。
また、プライバシーへの配慮も素晴らしく、近隣の方々に離婚のことを知られることなく売却を進めることができました。内覧の際も、私たちの代わりに対応していただき、精神的な負担が大幅に軽減されました。
売却価格についても、当初の想定を上回る結果で、新生活の資金を確保することができました。住宅ローンの完済手続きや、元主人との代金分配についても、すべて適切に処理していただき、安心してお任せすることができました。
同じような状況で悩んでいる方がいれば、一人で抱え込まずに、あおの不動産さんのような信頼できる専門家に相談することをお勧めします。きっと最適な解決策を見つけていただけると思います。
担当者より
A様のケースは、離婚に伴う財産分与という、非常にデリケートで複雑な状況での不動産売却でした。このような案件では、不動産の専門知識だけでなく、お客様の心情に寄り添う姿勢と、中立公平な対応が何より重要になります。
初回のご相談時、A様は精神的にも疲れておられる様子でしたが、売却の流れや手続きについて丁寧に説明し、今後の見通しをお示しすることで、少しずつ安心していただけたと感じています。
また、プライバシーの保護についても最大限の注意を払いました。離婚による売却であることが周囲に知られることで、A様がさらに辛い思いをされることがないよう、販売活動から契約手続きまで、一貫して配慮を続けました。
あおの不動産では、離婚に伴う不動産売却についても豊富な経験とノウハウを持っております。法的な手続きの複雑さや、感情的な配慮が必要な状況でも、お客様に寄り添いながら最適な解決策をご提案いたします。同様の状況でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。秘密は厳守いたします。